胃にポリープがある事が分かると多くの患者さんは心配します。
ポリープを放っておいても良いのでしょうか?と質問されます。
胃のポリープは通常ガンになることがないため、治療することなく放置しておいても大丈夫です。
もちろん大きさが1cmを超えてくるものや表面が崩れてくるようなものは悪性化している可能性があるため治療を要するものもあります。
職場検診等のバリウム検査で胃ポリープと診断された方は、胃内視鏡検査を毎年受けて経過を見ていけば大丈夫です。
一方、大腸ポリープは成長しながガンになるものが多いため切除する必要があります。小さなポリープでも10年以上の経過で ガンになることがあるため早めに採っておく方が良いのです。
胃と大腸にできるポリープは似ているようですが、その性質が 異なるため対応の仕方が異なります。
もちろん大腸ポリープの中には放置しても良いものもありますから、主治医の説明を十分に聞いてください。
40歳を過ぎたら胃と大腸の内視鏡検査を定期的に受けられることを 強くお勧めします。