Q:会社の健康診断で異常を指摘され、医療機関受診を指示されました。どのような対応をしたら良いのでしょうか?
新年度になり、職場健診や入社時健診、人間ドックなどを受ける機会が多いと思います。結果が返却されたら、総合判定や指示・保健指導を見てください。現在の健康状態、注意事項が示されています。指示・保健指導を参考にして、生活習慣の改善にいかすことが大切です。
総合判定で「異常なし」、または「軽度異常」の方は、ほぼ心配のない状態です。すでに生活習慣に気を配っている方は、引き続き、規則正しい生活を続けましょう。「要経過観察・生活改善」の方。医療機関で定期的に経過を観察して頂きたいという意味です。かかりつけの先生に相談しましょう。
「要治療」の方は、医療機関での加療が必要な状態です。できるだけ迅速にその指示に従って医療機関を受診してください。「要精密検査」の方。疑わしいところがあるので、詳しく調べてみましょうという意味で、病気と診断されたわけではありません。健康診断の検査結果だけでは疾患の有無や治療の必要性が判定できないため、医療機関での精密検査が必要な状態です。大部分の人は、精密検査によって異常がないことがはっきりするか、あっても日常生活に注意をしながら経過をみていく程度にとどまるものです。また、仮に病気が見つかったとしても、早期発見、早期治療を行うことが、病気を治すいちばんの近道です。早めに検査を受けましょう。
健康診断は単に受診するだけでは効果がありません。せっかくの健康チェックのチャンスです。健康診断結果を参考に、生活習慣の改善につなげて、健康管理に役立てたいものです。気になることは、かかりつけ医に相談してみてください。