血管年齢が高いということは、血管が老化し動脈硬化が進行していることを意味します。老化した血管は壁が硬く・厚くなり、弾力がなくなって脆くなります。
また、プラークと呼ばれるコブができ、血管の内腔が狭くなると血液が通りにくくなります。動脈硬化が進行することによって脳卒中や狭心症、心筋梗塞など命に関わる重篤な病気を引き起こします。動脈は心臓や脳などの臓器や全身のすみずみに酸素や栄養を届ける重要な役割を担っているので、血管の老化は全身の病気ともいえます。
血管を老化させる要因としては、肥満、喫煙、過度の飲酒、運動不足、睡眠不足などの生活習慣の要因の他、高血圧、高血糖、脂質異常などが関係しています。
血管年齢を若く保つには、食べ過ぎ・飲み過ぎに気をつけて、内臓脂肪を減らすことです。そのためには、バランスのとれた食事を心がけて、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をおすすめします。汗ばむ程度に1日15分~30分程度、無理のないように続けましょう。喫煙をしている方は禁煙をしましょう。また、規則正しい生活を心がけて質の良い睡眠をとりましょう。
血管を老化させる原因を取り除き、生活習慣を改善することで、血管年齢の若返りにつながります。 まずはできることから始めましょう。血管年齢が気になる方は、医療機関にご相談ください。