Q. 人間ドックの胃バリウム検査で胃ポリープを指摘されました。精密検査が必要ですか?
胃ポリープは胃の粘膜にできる、隆起した病変です。胃ポリープには胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、および胃腺腫などがあります。胃底腺ポリープはピロリ菌のいない・萎縮のない粘膜にできやすいといわれています。表面は滑らかで、特に色の変化はなく、多発します。通常ガン化することはなく、一般的に放置をして心配のないポリープです。
過形成性ポリープは赤く、表面にイチゴのような顆粒状の凹凸があります。出血やびらんも多くみうけられます。過形成性ポリープも放置可能な心配のないポリープですが、大きさが2cmをこえるものは内視鏡治療を検討します。
胃腺腫は萎縮した粘膜で発生しやすいポリープです。大きくなるとがんになる可能性があるため、小さなものは半年から1年に1回の検査で経過観察を行い、2cmをこえる胃腺腫やガンの疑いがあるものは内視鏡的に切除します。
胃バリウム検査でこれらのポリープを見分けることは困難であり、胃バリウム検査で胃ポリープを指摘された方は、内視鏡検査をおすすめします。内視鏡検査は鎮静剤を使用することで辛くなく、楽に受けることができます。検査に不安がある方は、是非ご相談ください。