ピロリ菌の除菌療法をしたら胃の病気にならないとはいえません。したがって、定期的な胃の内視鏡検査をお受けになることをお勧めします。
ピロリ菌は通常6歳未満の幼少期に、ピロリ菌に汚染された水や両親等からの口移しによる摂食により感染します。
ピロリ菌に感染すると、成人になってから慢性胃炎が持続することが多く、ピロリ菌の居ない人に比べて胃癌になる確率が高くなります。
ここで注意して頂きたいのは、ピロリ菌に感染していても、一生胃癌にならない人が多くいらっしゃるということです。ただし、ピロリ菌に感染していない人に比べて胃癌になる確率が高くります。逆に、ピロリ菌がいなくても胃癌になる人はいますので、ピロリ菌がずっといない人でも胃の定期的な内視鏡検査は必要です。
ピロリ菌を除菌したら胃癌にならないと勘違いしている方が時々いますので注意して下さい。除菌療法後、5年以上経過すると徐々に胃癌発症率が下がってくると考えられていますが、発症を完全に止めることができるという訳ではないのです。
ピロリ菌感染、胃癌の事が心配な方は、診察にお越しください。