姿勢について
人は通常立っている時は、肩や腰(骨盤)、膝やくるぶしが左右対称な位置にあり、背骨が緩やかなS字カーブを描いている状態が、正しい姿勢なのです。これを生理的彎曲(わんきょく)といいます。このような姿勢を保つことにより内臓機能が正常な状態を保ち新陳代謝も円滑に行われます。
〈正しい姿勢の特徴〉
- 鼻・顎・臍が体の中心にあり左右対称である
- 首の骨が緩やかに前傾して曲線を描いている
- 肩の高さが左右水平である
- 耳・肩・手・くるぶしが横から見て縦一直線上にある
- 背骨が緩やかなS字カーブを描いている
- 骨盤の高さが左右水平で、前後・左右にずれていない
- 脚は真っ直ぐに伸びている(大腿・膝・ふくらはぎがつけばなお良い)
- 左右の膝の高さと、くるぶしの高さが水平である
壁に背中をつけ鏡に向かってご自分の姿勢をチェックしてみてください。
枕と健康について
就寝時、仰向けで寝るとき、頭は体に水平であり、背骨は緩やかなS字カーブを描いた姿勢で寝ることが理想的な就寝の在り方で、十分な睡眠を体に負担をかけずに得ることができるのです。勿論、仰向けや横を向いた状態、また、うつ伏せで長時間寝ることは良くありません。寝返りを打つことは、血液やリンパ液の停滞を防ぐことからも必要不可欠なものです。ちなみに、小さなお子さんは、1日に100回前後、成人でも就寝時には30回前後は必要とされております。
適度な寝返りを打ち十分な睡眠をとることが大切なのです。布団やベッドがふかふかでは背中や腰が沈んでしまい、体に十分な睡眠を与えることができません。枕においても同じことが言えます。枕が高かったり、低かったりすると、生理的彎曲を保つことができません。枕は仰向けで寝た状態で頭が体と水平にあることが正しい枕の高さであります。左右、横向きの時も同じことが言えます。体に対して高くても低くても、首や筋肉・靭帯・腱・神経・肩に負担をかけ、首痛や肩こり・頭痛・ストレートネック・腰痛・顎関節症等の原因の引き金になることもあります。
ふと考えてみた時、個人差はありますが、大方の人は1日のうち、1/3は寝た状態で生活をしているのではないでしょうか。このような観点からも枕と睡眠姿勢が如何に大切かをご理解いただけるかと思います。私は長年、患者さんを診てきて、その人の体型に合った枕を使用することがより良い睡眠をとる事が出来るものと考えました。そこで、私はかねてから手作り枕を推奨して参りましたが、(過去2回講習会を実施) 新たに考案した手作り枕をご紹介致します。
〈手作り枕の特徴とメリット〉
- 自分だけのオリジナル枕
- 首や肩の負担が軽減される
- 左右寝返りが打ちやすい
- 睡眠が取りやすい
- 自宅で洗濯ができ衛生的
- 体型にフィットした枕
- 比較的安価にできる
=材料=
①中身(使い古しのものでOKです)
- バスタオル(60×120㎝)2~5枚
- フェイスタオル(35×70㎝)2~5枚
※体型に合わせて枚数を加減します
②カバー(使い古しのものでOKです)
- ワイシャツ・ブラウス・エプロン・着物などカバーとして使用可能な生地 1~2枚
マジックテープ止め方式を使用する場合はマジックテープをご用意ください
作り方、その他相談についてご希望のある方は、受付までお申しつけください。
[…] 仰向け推奨としましては、他にいくつもの医療施設を運営されておられるケンズグループさんのブログでも推されていました。 […]