「Opioid Crisis」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。Opioid(オピオイド)とは麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬のことです。Crisisには「危機」という意味があります。「Opioid Crisis」は現在アメリカで社会問題化している麻薬性鎮痛薬中毒の激増を表現した言葉なのです。
2015年、全米の薬物過剰摂取による死者数は約5万2千人とされており、交通事故の約3万五千人や銃の約3万3千人を大きく上回ります。この内、オピオイドによるものが約3分の2の3万3千人を占めます。オピオイドによる死者数が1999年には4千人、2010年には1万6千人であった事から、特にここ数年の激増ぶりが伺えます。(以下グラフ参照)
(画像引用元:Wikipedia「オーバードース」)
また州によっては2015年~2016年にかけてオピオイドによる死者数が倍増したという報告があるそうです。そしてオピオイドによる死者数の半数近くが違法ドラッグなどではなく医師から処方された処方薬によるものと言われており、処方薬を継続服用した4人に1人が中毒になっているという統計もあります。
これを受けて2017年5月にアメリカ食品医薬品局(FDA)は「疼痛緩和に関する医療従事者に向けた教育ガイドライン」にとある提案をすることを発表しました。この提案とは医師によるオピオイド処方を減少させる有効な手段として鍼とカイロプラクティックを挙げ、医師に対してこれらに関する情報を入手することを促すという内容のものです。
2017年初めには米国内科医師会(ACP)が腰痛治療の第一選択肢として鍼、ヨガ、カイロプラクティックといった非外科的治療を勧める事を発表しました。
腰痛を初め色々な痛みにお悩みの方、痛み止めの常用に不安をお持ちの方、メディカルスパではアメリカでも推奨されている鍼、カイロプラクティック等の施術が受けられます。どうぞお気軽にご相談下さい。