苦しくない胃内視鏡検査(胃カメラ)で食道ガン検査も 柳川 健

最近有名人が食道ガンになったことを公表し、食道ガンの問い合わせが増えています。
「胃の内視鏡検査を受けているが食道も見ているか」「食道ガンは診断が難しいと聞いたが大丈夫か」

など、皆様の不安を強く感じます。

 

食道は口(正確には咽頭)と胃をつなぐ約25㎝の管状の臓器です。

したがって胃内視鏡検査(正確には上部消化管内視鏡検査)の際には食道の観察もしています。

 

しかし胃ガンと同様に食道ガンも早期での発見が時に難しいことがあります。

とくに食道ガンでは出っ張ったり凹んだりしない早期ガンが比較的多いため、

従来の内視鏡検査や最近の経鼻内視鏡では見つかりにくいのです。 

 

そこで当院では、NBI(狭帯域光観察)という特殊な光と拡大観察によって
表面構造を強調して観察する装置を導入しています。

さらに50歳以上の男性で食道ガンになる危険性が高い飲酒者や喫煙者に対しては
積極的にルゴールという染色液を撒いて観察するようにしています。

この染色液を撒くと食道粘膜は茶色に染まりますがガンは染まらないので診断が容易になるのです。

 

食道ガンは50歳以上の男性で、酒とたばこが好きで、特に酒を飲むと顔が赤くなりやすい人に多く発症すると言われています。

 

年に1回の精密な胃内視鏡検査によって早く診断がつけば必ず治りますので、

勇気をもって検査を受けてください。内視鏡検査は決して苦しい検査ではありません。

 

当院では、苦しくない精密な検査を常に追求し最新の機器の導入と技術の提供を心がけています。

柳川クリニック

みなとみらいケンズクリニック

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