「生涯現役の人生」 柳川健

 私には退職はありません。いくつになっても医師としての仕事を続けていく と決めたのです。 100歳まで現役の医師として生きていくこと。 これが私の人生における目標です。もちろん、現在のように朝7時半から夜8 時過ぎまで、ほとんど休憩も取らずに働き続けることは無理ですから、年齢 に応じて働く時間やペ―スを変えていきます。という私も、以前は違う考え を持っていました。60歳位まで一生懸命働いて、残りの余生はのんびりと本 を読んだり旅行をしたり、自分の楽しみのために時間を使おうと思っていた のです。

どうして生涯現役の人生を決意したのか。いくつかの理由がありますが、その中でも一番大きい影響を与えたのは、抗加齢医学との出会いであったと思います。今から4、5年前に抗加齢医学という分野を勉強する機会に恵まれ、米国やフランスにも勉強に行きました。抗加齢、つまりいかにして年を取らないようにするか。

基本は生活習慣を健康的なものにして肥満を予防すること。そしてサプリメントによる抗酸化療法を行い、ホルモン補充など年をとると足りなくなってくる体内物質を補うというものです。しかし、勉強すればするほど、そして超高齢といわれるまで元気に過ごしている人を知れば知るほど、ひとつの事実に気づいたのです。それは、いくつになっても好奇心を失わず、前向きに生きていこうとする気概を持っているということが一番大切なことであるということだったのです。

つまり、常に前向きに積極的に生きていこうという気持ちを持つことが一番の老化予防であり長生きの秘訣だということに気づいたのです。そして、その基本的な考え方は、他人のために生きることにあると思います。

先日もある80歳代の患者さんから診察室でお話をお聞きしました。その方のお姑さんは7年前に110歳で亡くなったそうですが、103歳まで子供達を集めて英語を教えていたそうです。「人は生きている限り何か人様のお役に立たなければならない」その方の口癖だったそうです。

他人の役に立つように積極的に人生を生きていく。これこそが最大の抗加齢 であると私は考えています。

私は医師であり、柳川クリニックの院長という立場を社会の中で担っています。その立場から社会貢献していくこと、みなさんの喜んでいただけるような医療を実践していくことが私に与えられた使命です。現在44歳である私が皆さんに提供できるものは、10年後、20年後、30年後と変化していくことはあるでしょう。しかし、どの時点でも常に前向きに積極的にみなさんのお役に立てる医療を実践していきます。

生涯現役で働いていくためには毎日の努力が必要であると考えます。早寝早起き、腹八分、適度な運動とストレス発散など、しなければならないことはたくさんあります。日々の生活習慣を怠っていては、どんなに良いサプリメントを摂っていても体は弱っていくでしょうし、高血圧や高脂血症などの病気になってしまうでしょう。

私が生涯現役を実行するために現在何をしているのか、そして今後何をしな ければならないのか。生活習慣の中では、夜は12時前に寝て朝は6時頃起き ますので、睡眠時間は約6時間くらいです。7時間が理想と言われていますの で、できれば11時には横になりたいとは考えています。現在仕事が終了する のが、8時半くらいになりますので、その後帰宅しして食事を摂って、とし ているうちに時間が経ってしまっています。朝は7時半から仕事を始めていま すので、今後は夜仕事を早めに終了する方向に持っていくことを考えていま す。食事は、朝は軽く昼は2階で野菜中心の食事です。夜は普通に食べます が、炭水化物は少なめにするように考えています。ほぼ実践できています。

問題は運動です。運動しなければいけないとは常に考えていますが、なかなか実践できていません。テニスは週に1回あるのですが、仕事が遅くなり行けないことが多いのが現状です。夕食後に30分以上歩くことを患者さんには勧めているのですが、自分自身は疲れてしまって実行できていないのが最近の実態です。

サプリメントを摂ることによって、不足しがちな栄養素を補い、また体内の酸化を予防するようにしています。ビタミンABCDE、イチョウ葉、コエンザイムQ10、アルファリポ酸、レスベラトロールなどを毎日摂取しています。

特に今年の冬は、風邪予防のためにオリーブ葉を新たに加えてみました。サプリメントを摂るようになって4年位になりますが、疲労感が減ったことは確かであると感じています。

ストレス管理もとても重要です。もともと好きな仕事ですので、仕事そのものにストレスはありませんが、やはり長時間同じ場所で働いているとストレスが溜まってくるのも事実です。しかも何週間ものんびり過ごすことがないと、だんだん気力も低下してくるのがわかります。やはり1週間に1日はのんびりと過ごすことが大切であると思います。最近ゴルフを始めましたので、週に1回、せめて2週間に1回くらいは練習場に行き、2、3カ月に1回くらいはコースに行きたいと思います。

高齢になっても現役で働こうと考えると、現在の生活をしっかりと管理しなければいけないと強く感じます。もちろん、結果がどうなるのかは誰も知ることはできませんが、信じて日々実践していくことが大切なのだと思います。

老化を予防したいというのはみなさん共通の願望です。最も効果的な方法は、生涯現役でありたいという願望のもとに日々の生活を健康的に送ることだと思います。みなさんも是非、何を生涯現役で実行し、そのために今日から何をするのかを考えてみてはいかがでしょうか。

柳川クリニック

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