「動脈硬化を予防する方法」 柳川健
動脈硬化という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。私たちの動脈は、もともとはとても柔らかいゴムのようなものですが、年齢とともに硬くなってきます。どんなものでも使っているうちに古くなるのは仕方がないのですが、使い方によってその老朽化も差が出てくるのは私たちの体でも同じです。
なぜ動脈硬化は起こるのでしょうか。動脈の中を流れる血液中には色々な物質が流れています。その中でも、LDLという悪い油が血管の壁に付着し、その油が酸化されるとフリーラジカルというものができて血管壁を破壊していくのです。もう少し簡単に言うと、血管の中を流れている血液中のドロドロとした油が血管の壁にこびりつき、その油が酸化されると血管壁を破壊していくのです。
ここで大切なのは、動脈硬化が起こってくる過程で、最初にドロドロとした悪い油(LDL)が血管の壁に付着するということと、その油が酸化される必要がある、ということです。
そうした過程で血管壁が破壊されると、そこには血液を固める成分がくっつきやすくなり、血栓という血の塊ができやすくなります。血栓ができて血管を塞いでしまうと、いわゆる脳梗塞や心筋梗塞といった病気が発症することになります。血管が血栓で塞がれた場合、他からの血流がない場所で病気が生じるのです。脳や心臓、そして下肢がそれにあたります。
心筋梗塞や脳梗塞はとても身近な病気であり、これを読んでいただいている方の中には、これらの病気にかかったことのある人もいることでしょう。現在でも4割近い方がこうした血管が詰まる病気によって命を落としています。
では、どうやって心筋梗塞や脳梗塞を予防すればよいのでしょうか。それは、動脈硬化をいかに進行させないようにするかということです。先ほどお話しましたように、動脈硬化を起こす大きな原因として、血管壁への油の付着とその酸化があります。したがって、そうしたことを起こさせないようにすることが大切なのです。油を付着させないようにするためには、血液中を流れる悪い油を少なくすることです。皆さんも血液検査でご自身の悪い油であるLDLの値を知ることができるはずです。このLDLを通常は140未満にすることが必要です。他に糖尿病や高血圧という病気のある方や、すでに心筋梗塞になったことのある方は、もっと低い値でなくてはいけません。血液中の悪い油が減れば、血管の汚れは少なくなるであろうことは想像がつきますよね。
しかし、悪い油が血管に付着しただけでは血管は破壊されないのです。その油が酸化されたときに生じるフリーラジカルという物質が悪さをするのです。
私たちは空気中の酸素を体内に取り入れ、その酸素を使うことによって様々な代謝を行い生きていけるのです。しかし、酸化という過程においてフリーラジカルというものができてきます。このフリーラジカルは、私たちの体を守るために必要でもあるのですが、その量が多かったり、すぐになくならずに存在することによって組織を破壊することになります。実はこのフリーラジカルは子供に多く存在するのですが、子供はこのフリーラジカルを消し去る物質を体内で沢山つくることができるのです。そのため子供は動脈硬化にはならないのです。40歳を過ぎた頃から、体内で作られるフリーラジカルを消し去る物質が減ってくるために、 40歳を過ぎたら、いわゆる抗酸化対策が必要になります。
抗酸化力を持つものは数多くありますが、その代表はビタミンACEとαリポ酸、コエンザイムQ10などです。こうしたビタミンや補酵素を毎日摂取することによって、動脈硬化の進展を少しでも遅らせることができると考えられています。もちろん、こうしたビタミン剤を摂取した人が動脈硬化性の病気になりにくくなったという、科学的な証拠・証明はありません。しかし、摂取することによるデメリットはない以上、大きな希望を持って私は毎日摂取しています。
特にαリポ酸は、血管から脳の中に容易に入るため、脳の神経細胞の抗酸化に働き、認知症の予防にもなるのではないかと考えられています。
また、悪い油であるLDLを低下させ、HDLという良い油を増やすことにより動脈硬化を予防することができます。このHDLを増やすには運動をすることが一番です。よく歩き、体を動かしましょう、と昔から言われていることは正しいのです。このHDLを増やすためのもう一つの方法はEPAという魚の油を摂ることです。サバやイワシに多く含まれていますので、普段からこうした魚を多く食べるようにすると良いと思います。またEPAはサプリメントとしても普及していますので、そうしたものを利用するのもよろしいかと考えます。
もちろん、喫煙、深酒、という生活習慣のある人はそれを改善させることが必要ですし、糖尿病や高血圧という病気のある人はきちんと治療しておくことが重要です。
動脈硬化は自覚症状なく確実に進行していきますが、現在分かっている方法で少しでもその進行を遅らせることにより、心筋梗塞や脳梗塞を予防し、元気に年を重ねていこうではありませんか。
なぜ動脈硬化は起こるのでしょうか。動脈の中を流れる血液中には色々な物質が流れています。その中でも、LDLという悪い油が血管の壁に付着し、その油が酸化されるとフリーラジカルというものができて血管壁を破壊していくのです。もう少し簡単に言うと、血管の中を流れている血液中のドロドロとした油が血管の壁にこびりつき、その油が酸化されると血管壁を破壊していくのです。
ここで大切なのは、動脈硬化が起こってくる過程で、最初にドロドロとした悪い油(LDL)が血管の壁に付着するということと、その油が酸化される必要がある、ということです。
そうした過程で血管壁が破壊されると、そこには血液を固める成分がくっつきやすくなり、血栓という血の塊ができやすくなります。血栓ができて血管を塞いでしまうと、いわゆる脳梗塞や心筋梗塞といった病気が発症することになります。血管が血栓で塞がれた場合、他からの血流がない場所で病気が生じるのです。脳や心臓、そして下肢がそれにあたります。
心筋梗塞や脳梗塞はとても身近な病気であり、これを読んでいただいている方の中には、これらの病気にかかったことのある人もいることでしょう。現在でも4割近い方がこうした血管が詰まる病気によって命を落としています。
では、どうやって心筋梗塞や脳梗塞を予防すればよいのでしょうか。それは、動脈硬化をいかに進行させないようにするかということです。先ほどお話しましたように、動脈硬化を起こす大きな原因として、血管壁への油の付着とその酸化があります。したがって、そうしたことを起こさせないようにすることが大切なのです。油を付着させないようにするためには、血液中を流れる悪い油を少なくすることです。皆さんも血液検査でご自身の悪い油であるLDLの値を知ることができるはずです。このLDLを通常は140未満にすることが必要です。他に糖尿病や高血圧という病気のある方や、すでに心筋梗塞になったことのある方は、もっと低い値でなくてはいけません。血液中の悪い油が減れば、血管の汚れは少なくなるであろうことは想像がつきますよね。
しかし、悪い油が血管に付着しただけでは血管は破壊されないのです。その油が酸化されたときに生じるフリーラジカルという物質が悪さをするのです。
私たちは空気中の酸素を体内に取り入れ、その酸素を使うことによって様々な代謝を行い生きていけるのです。しかし、酸化という過程においてフリーラジカルというものができてきます。このフリーラジカルは、私たちの体を守るために必要でもあるのですが、その量が多かったり、すぐになくならずに存在することによって組織を破壊することになります。実はこのフリーラジカルは子供に多く存在するのですが、子供はこのフリーラジカルを消し去る物質を体内で沢山つくることができるのです。そのため子供は動脈硬化にはならないのです。40歳を過ぎた頃から、体内で作られるフリーラジカルを消し去る物質が減ってくるために、 40歳を過ぎたら、いわゆる抗酸化対策が必要になります。
抗酸化力を持つものは数多くありますが、その代表はビタミンACEとαリポ酸、コエンザイムQ10などです。こうしたビタミンや補酵素を毎日摂取することによって、動脈硬化の進展を少しでも遅らせることができると考えられています。もちろん、こうしたビタミン剤を摂取した人が動脈硬化性の病気になりにくくなったという、科学的な証拠・証明はありません。しかし、摂取することによるデメリットはない以上、大きな希望を持って私は毎日摂取しています。
特にαリポ酸は、血管から脳の中に容易に入るため、脳の神経細胞の抗酸化に働き、認知症の予防にもなるのではないかと考えられています。
また、悪い油であるLDLを低下させ、HDLという良い油を増やすことにより動脈硬化を予防することができます。このHDLを増やすには運動をすることが一番です。よく歩き、体を動かしましょう、と昔から言われていることは正しいのです。このHDLを増やすためのもう一つの方法はEPAという魚の油を摂ることです。サバやイワシに多く含まれていますので、普段からこうした魚を多く食べるようにすると良いと思います。またEPAはサプリメントとしても普及していますので、そうしたものを利用するのもよろしいかと考えます。
もちろん、喫煙、深酒、という生活習慣のある人はそれを改善させることが必要ですし、糖尿病や高血圧という病気のある人はきちんと治療しておくことが重要です。
動脈硬化は自覚症状なく確実に進行していきますが、現在分かっている方法で少しでもその進行を遅らせることにより、心筋梗塞や脳梗塞を予防し、元気に年を重ねていこうではありませんか。