あなたにとって健康とは何ですか? 柳川健

 あなたは健康ですか?この質問に皆さんが「もちろん」と答えていただきたい。そんな思いで日々の診療をしています。
 健康とは何でしょう?広辞苑を調べてみると、「身体に悪いところがなく心身がすこやかなこと」と書いてあります。皆さんはどう思いますか?身体に悪いところがあったら健康ではないのでしょうか?心身共にすこやかなこと、つまり心の状態も良好であることが健康の条件というわけです。
 ある程度の年齢になると、検診で異常値を指摘されたり、身体のどこかが悪かったりということが多くなります。何か少しでも問題があると健康ではないと考えがちではないでしょうか。もともと私たちは、ないものに注目しがちです。視力検査のときに環の欠けている方向を言う、あの検査です。何も言われなくとも欠けているところに目が行きます。私たちの持っている習性の一つと言われています。このことは他のことにもあてはまり、身体の不具合が少しでもあるとそこに意識が集中してしまい、不健康な状態という意識をもってしまうのです。もちろんそのことは私たちの身体を守ってくれているとも言えます。私たちはおかしなところがあると病院に行って何か病気がないかと調べてもらうことができるのです。一方で、原因が分かってもその不具合が改善しないものであったり、何も異常がないことが分かっても、その不具合を強く意識したまま生活している人も少なくありません。そうした時、人は健康ではない、不健康である、というのです。

 私は健康であるための条件を「自分自身が健康であると考え信じていること」と考えています。どんな病気を持っていても、どんな状況にあってもその人自身が健康であると感じているのであれば健康なのです。こんな風に書くと、では癌があっても健康なのか、と反論されそうです。しかし、そのような方でも、その人自身が前向きな気持ちで、明るく生活して、自分の病気は大したことはない、自分は健康であると考えていれば、その人は健康であると言って良いではありませんか。ある人が健康かどうかということはその人が決めることであり、他人が決めることではないと思います。たとえそれが医者であってもです。 極端なことを言えば、私たちは生まれた瞬間に、不治の病、致死率100%の病を持っているのです。それは「加齢」という病気です。そう考えると、少しくらいの病気、たとえそれが癌であっても、必要以上に気にしたりすることはないのではないでしょうか?
 そんなことはきれいごと。やはり病気があれば健康とは言えないという人もいることでしょう。そういう人は、あなた自身が持っている健康な部分、健康な気持ちを探して数えることをお勧めします。自分は不健康であると感じている人でも、数えきれないくらいの健康な部分があることに驚くでしょう。

 健康であると信じることが健康状態を作る。私はそう信じているのですが、誤解していただきたくないのです。健康だと信じていれば病院にもいかず、検査も受けなくとも良いのです、という意味ではありませ。検査を定期的に受けることで、私たちは自分自身の健康なところに強い自信を持つことができるのです。たとえば、私は定期的に胃と大腸の内視鏡検査を受けています。そのため、時々ある下痢や腹痛の際にも、悪い病気のためとは考えなくて済んでいます。そのことは私自身が自分の身体が健康であると信じる大きな根拠になっているのです。つまり、定期的な検査を受けて自分の身体の状態を客観的に知ることで、健康であることの確信を強めて欲しいのです。少しくらい悪い所見が見つかった場合でも、良いところに注目し、プロである医師に相談しながら前向きな明るい気持ちで悪いところと関わっていけば良いのです。
 あなたは飛行機に乗る時、整備点検されている機体だと信じているからこそ安心していられるわけです。私たちの体も同じことです。定期的な点検をして、治せるところは治しながら健康感をもち毎日を楽しく安心してすごしたいものです。

 私もこの2月5日で46歳になりました。気持はまだ20代ですので、46という数字に自分でも驚きます。しかし、年々気持ちも充実して楽しく仕事や趣味を楽しんでいます。「100歳以上まで現役で」を信条にして公言していますので、まだまだ人生を楽しむことができると信じています。
 クリニックに通院していただいている方に対しては、健康な状態を維持するお手伝いをさせて頂きたい。そんな気持ちで毎日の診療をしています。是非定期的な検査を受けて不具合のところは早めに修復し、心身ともに健康感をもって日々の生活を楽しんでいただけるお手伝いを今後もさせて頂きたいと思っています。

柳川クリニック

みなとみらいケンズクリニック

カテゴリー

最新のエントリー