カプセル内視鏡検査体験記

カプセル内視鏡検査体験記
理事長柳川のカプセル内視鏡検査体験記
前日

検査前日は3食ともに当院で使用している検査食を食べました。朝晩はお粥、夕食はコーンスープ、仕事が終わって帰宅後のため、コーンスープは午後9時前に飲みました。その後、夜9時半から下剤(今回はモビプレップ)を飲み始めました。モビプレップ1Lと水500ccをのみ、11時半に便はほとんど透明になりました。12時に入浴し12時半に就寝。

当日
カプセル内視鏡装着

起床し出勤。朝7時半から患者さまの診療開始。胃内視鏡検査を6人の患者さんに行いました。

検査終了後、上半身裸になりカプセル内視鏡からの電波を受信する器械を体に装着。いよいよカプセル内視鏡検査の始まりです。

9:20
カプセル現在地ー胃

午前9時20分、カプセル内視鏡を飲み込みました。

見た目には少し飲みにくいほどの大きさに感じますが、普段大きなサプリメントを飲み慣れているためか、あっさり飲み込めました。受信機で画像が見られるのですが、食道からあっという間に胃に落ちました。

カプセル内視鏡開始 カプセル内視鏡開始
10:00
カプセル現在地ー小腸
カプセル内視鏡ー小腸

カプセルを飲んで約40分後、ブザーがなりました。小腸に入った事を知らせるブザーです。カプセルに付いているカメラが小腸粘膜の絨毛を感知したのです。なんと賢いんでしょうか。関心してしまいました。

しかしここからが正念場、小腸の中をスムースに進むように下剤(ニフレック)を1時間に1リットルのペースで飲み始めます。順調に進んで欲しいと願いながら。

11:00
カプセル現在地ー大腸

約1時間後、外来の合間にモニターを覗くと大腸粘膜が映っていました。大腸でのカプセル停滞が一番多いと聞き、約30分でニフレックを1リットル追加で飲みました。途中から当然下剤がお尻から出てきました。午前中の外来の合間をみてトイレに4、5回行きました。カプセルが出なければ昼食抜きで、そのまま午後の大腸内視鏡検査に突入です。

カプセル現在地ー体外
12:00
カプセル現在地ー体外

ランチは食べたい。そう願いながら待つ事約1時間…
下腹部にひきつるような痛みを感じたあとトイレに行くと、大量の下剤が出た後、固形物がでる感覚がありました。トイレを覗くと、何と水中に光る物体が!

このときの充実したような、ホッとしたような感覚は何とも言えませんでした。最初は水中に沈んでいたカプセルは、少しずつ水面に浮いてきました。手袋をしてそっと拾い上げ、現在私の部屋に飾ってあります。(もちろん良く洗ってあります 笑)

カプセル内視鏡検査体験後の感想

「飲むだけ」の簡単な検査ですが、デメリットもあります。

カプセル内視鏡で撮影された画像を見ましたが、思っていたよりも解像度も良く、前後2個のカメラで撮影された画像を見る限り、ある程度の大きさの病変であれば発見出来るものと確信しました。

私は前回平成26年6月に大腸内視鏡検査を受けていますが、そのときにも指摘されている径4、5血管腫が映っていました。また、今回のカプセル内視鏡検査でS状結腸に憩室が複数ある事が初めて判明しました。

カプセル内視鏡検査そのものはとても楽な検査です。しかし服用する下剤は、検査前日約2リットル、当日2リットル、合計4リットルです。下剤を飲む事に抵抗のない方は良いですが、私は辛かったです。

やはり通常の大腸内視鏡検査が一番楽で良い、というのが結論です。

大腸のカプセル内視鏡検査は保険適応になっていますが、限定つきです。つまり、以下の方に限られます。

 1)大腸内視鏡検査によって、痛みや癒着のために一番奥まで入らなかった人
 2)以前お腹の手術を受けた事があり、癒着があると予測される人

やはり、通常の大腸内視鏡検査をしてみて、奥まで入らなかった方を対象にするのが宜しいと思います。上記に該当しない方は自費での検査となりますのでご了承ください。

カプセル内視鏡検査に関して、不明点、疑問点とうあれば、遠慮なく当院までお問い合わせください。

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