「日頃より皆様には、当クリニックをご利用いただき、心より感謝しております。」
こんな一文を読んで、違和感を大きく感じる方は、従来の医療を守ろうとする保守派。少し違和感を持つが、当然であると思った方は、以前からの医療を知りつつも快く思っていなかった方。全然違和感を持たないあなたは現代人。というところでしょうか。
体の状態がとても悪くて当クリニックを利用される方はほとんどいません。多くの患者さんは、症状も特にない高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病の治療や、 2次検診や定期検査としての内視鏡検査を目的に来院されます。したがって、「患者」という呼称はふさわしくなく、あえて言うなら「健康な患者さん」もしくは「利用者さん」というのが適切でしょうか。
一昔前までは、診療所や病院は具合が悪くなって行く所と決まっていました。具合が悪いから仕方なく行くところ、だから医療従事者は横柄な態度でも仕事ができていたのでしょう。しかし現在では、特に困ってはいないけど健康を維持するために通院する人の割合が増えており、しかも日本ではどの医療機関を選ぶかは利用者さんの自由意志なのですから、医療側も従来の考え方で仕事をしているわけにはいかないのです。
今回は、理想とするクリニックとはどういうものか、少し考えてみたいと思います。私が考える理想のクリニックはシンプルです。それは利用者さんにとって「役に立つクリニック」です。では、皆さんにとって「役に立つクリニック」とはどんなクリニックですか。利用者さんにとっては、近所にあるクリニックですべてのことが間に合うのが理想でしょうが、そうはなかなかいきません。一言で言えば、きちんと守備範囲を持っていて、自分の守備範囲を超えるものに関しては、他の医療機関に正確に振り分けをしてくれるクリニックが理想であると思います。
新聞で読んだ方も多いと思いますが、政府は「総合医」なるものを認定し、総合科を病院、医院に標榜させようとしています。これは、消化器科、呼吸器科といった科目別の診療科目では、利用する患者さんにとってわかりにくいからというのが理由です。日本ではずいぶん長い間、内科医であっても胃腸しか診れない医師や呼吸器しか分からない医師を作ってしまうような卒後教育をしてきたのです。結果として、自分の専門科しかできない開業医も少なくありません。それを是正するものとして「総合科」の認定をしようというのですが、これにもかなり疑問があります。どういう医師にその認定を与えるかという問題です。内科学会の中では、「内科専門医」制度があり、内科全般の研修を受け、知識を持ち合わせていると学会が認定しているのです。しかし、内科専門医のみを総合医とすることもいろいろと問題がありそうです。
私も「内科専門医」ですので、専門の胃腸科以外の内科疾患も幅広く診療しています。しかし、診断や治療が困難な利用者さんは専門施設にご紹介するようにしています。専門の領域においては、胃や大腸の検査に関しては大学病院の内視鏡検査と比較しても劣ることはないと自負しています。しかし、内視鏡治療に関しては、入院施設がない等の理由により、大きな病変に関しては扱わないと決めています。現在そうした患者さんは、国立がんセンター中央病院内視鏡部医長斉藤豊先生や湘南鎌倉総合病院消化器内科部長森山友章先生にお願いしています。そうした連携をきちんと作っておくことが、私のクリニックを利用して下さっている方にたいする私の責任であり義務であると考えています。
そうした連携する医療機関を持っていて、自分の守備範囲をきちんと持っているクリニックが理想であると皆さんも思われますか?これは理想ではなく当然のことと考えるかたも多いのではないでしょうか。ただ、この当然のことが当然のように行われていないのが現状であると思います。したがって、多くのクリニックがこの当然のことをするようになるのが、まずは理想の医療の第一歩であるとは思います。
私が考える本当の理想のクリニックは、実は少し現実離れしているのです。現在のクリニックにも私の理想の一部が取り入れられています。一言で言えば、「癒し」と「医療」の融合と言えばよいでしょうか。単に病気になって具合が悪いから医療機関にかかる、というのではなく、健康を維持していくために定期的に通う場所としてのクリニックを作りたいのです。皆さんは休暇を取って温泉旅行に行ったり、ゴルフに行ったりしますよね。それは日常の疲れを取り、健康を維持増進させることが目的ですよね。そうしたものと同じように定期的にクリニックにかかる。そこでは、検査等による全身のチェックを受けることができ、運動療法、食事療法、鍼灸、整体、エステ、アロマ等による全身のバランス調整と精神的と肉体両面の癒しを得ていただけるようにしたい。これが私の目指している、作りたいクリニックなのです。
こんな一文を読んで、違和感を大きく感じる方は、従来の医療を守ろうとする保守派。少し違和感を持つが、当然であると思った方は、以前からの医療を知りつつも快く思っていなかった方。全然違和感を持たないあなたは現代人。というところでしょうか。
体の状態がとても悪くて当クリニックを利用される方はほとんどいません。多くの患者さんは、症状も特にない高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病の治療や、 2次検診や定期検査としての内視鏡検査を目的に来院されます。したがって、「患者」という呼称はふさわしくなく、あえて言うなら「健康な患者さん」もしくは「利用者さん」というのが適切でしょうか。
一昔前までは、診療所や病院は具合が悪くなって行く所と決まっていました。具合が悪いから仕方なく行くところ、だから医療従事者は横柄な態度でも仕事ができていたのでしょう。しかし現在では、特に困ってはいないけど健康を維持するために通院する人の割合が増えており、しかも日本ではどの医療機関を選ぶかは利用者さんの自由意志なのですから、医療側も従来の考え方で仕事をしているわけにはいかないのです。
今回は、理想とするクリニックとはどういうものか、少し考えてみたいと思います。私が考える理想のクリニックはシンプルです。それは利用者さんにとって「役に立つクリニック」です。では、皆さんにとって「役に立つクリニック」とはどんなクリニックですか。利用者さんにとっては、近所にあるクリニックですべてのことが間に合うのが理想でしょうが、そうはなかなかいきません。一言で言えば、きちんと守備範囲を持っていて、自分の守備範囲を超えるものに関しては、他の医療機関に正確に振り分けをしてくれるクリニックが理想であると思います。
新聞で読んだ方も多いと思いますが、政府は「総合医」なるものを認定し、総合科を病院、医院に標榜させようとしています。これは、消化器科、呼吸器科といった科目別の診療科目では、利用する患者さんにとってわかりにくいからというのが理由です。日本ではずいぶん長い間、内科医であっても胃腸しか診れない医師や呼吸器しか分からない医師を作ってしまうような卒後教育をしてきたのです。結果として、自分の専門科しかできない開業医も少なくありません。それを是正するものとして「総合科」の認定をしようというのですが、これにもかなり疑問があります。どういう医師にその認定を与えるかという問題です。内科学会の中では、「内科専門医」制度があり、内科全般の研修を受け、知識を持ち合わせていると学会が認定しているのです。しかし、内科専門医のみを総合医とすることもいろいろと問題がありそうです。
私も「内科専門医」ですので、専門の胃腸科以外の内科疾患も幅広く診療しています。しかし、診断や治療が困難な利用者さんは専門施設にご紹介するようにしています。専門の領域においては、胃や大腸の検査に関しては大学病院の内視鏡検査と比較しても劣ることはないと自負しています。しかし、内視鏡治療に関しては、入院施設がない等の理由により、大きな病変に関しては扱わないと決めています。現在そうした患者さんは、国立がんセンター中央病院内視鏡部医長斉藤豊先生や湘南鎌倉総合病院消化器内科部長森山友章先生にお願いしています。そうした連携をきちんと作っておくことが、私のクリニックを利用して下さっている方にたいする私の責任であり義務であると考えています。
そうした連携する医療機関を持っていて、自分の守備範囲をきちんと持っているクリニックが理想であると皆さんも思われますか?これは理想ではなく当然のことと考えるかたも多いのではないでしょうか。ただ、この当然のことが当然のように行われていないのが現状であると思います。したがって、多くのクリニックがこの当然のことをするようになるのが、まずは理想の医療の第一歩であるとは思います。
私が考える本当の理想のクリニックは、実は少し現実離れしているのです。現在のクリニックにも私の理想の一部が取り入れられています。一言で言えば、「癒し」と「医療」の融合と言えばよいでしょうか。単に病気になって具合が悪いから医療機関にかかる、というのではなく、健康を維持していくために定期的に通う場所としてのクリニックを作りたいのです。皆さんは休暇を取って温泉旅行に行ったり、ゴルフに行ったりしますよね。それは日常の疲れを取り、健康を維持増進させることが目的ですよね。そうしたものと同じように定期的にクリニックにかかる。そこでは、検査等による全身のチェックを受けることができ、運動療法、食事療法、鍼灸、整体、エステ、アロマ等による全身のバランス調整と精神的と肉体両面の癒しを得ていただけるようにしたい。これが私の目指している、作りたいクリニックなのです。

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